近頃、長~く支払っていなかった借金について、突然、請求の文書が送られてきたり、裁判手続きをされたり、という人が増えているようです。 私の事務所にも、「東京簡易裁判所から通知が届いたが、どうしたらいいか?」とか、「督促状が届いて困っている。夜も眠れない。」などといった悩みを持って、相談に来られる方が最近増えてきました。 債権者側が、長く放置していた債権を請求するようになったのでしょうか? 請求書や督促状を送るだけではなく、訴訟や支払督促なども実行してくる状況です。 困ったことに消滅時効が完成していても、それには関係なく裁判所は手続きを進めてきます。 消滅時効の知識が全くない方などは、裁判所からの書類に観念してしまって、払わなくても良いのに払っているのではないかと危惧しています。 一般の方なら消滅時効の知識が無いのが普通でしょう。 そこで、できるだけ多くの方に知ってもらいたいことを書きます。 ★消費者金融などへ5年以上払っていない場合、払う必要が無い可能性が大 ★裁判されても時効が完成していれば払う必要無し。裁判には勝ちます。 ★絶対、安易に払ってはいけない。 ★電話をしてはいけない。 ★早急に、信頼できる弁護士または司法書士に相談する。 弁護士は問題ないでしょうが、司法書士は債務整理関係について全く知らない方がいます。行政書士は権限が不十分ですし、ほとんどの方は知識や経験が不十分でしょう。知人や友達に聞いて判断するのは論外です。 この記事を読んで、少しでも助かる方がいらっしゃれば良いのですが。 平瀬司法書士・行政書士事務所 借金を払わなくて良いって本当?
司法書士・行政書士 平瀬清文のブログです。日常の業務の中で感じたことなどを、できるだけ分かりやすく書いていきたいと思っています。 特に、相続・贈与・遺言・終活に関することや、債務整理・消滅時効に関することなどを中心に記載したいと思います。 世の中では、法的に無知であることで困難な事態になったり、誤解から不必要な争い事が起きたりします。そんな事態を少しでも防止できれば良いと思い、ブログを開始しました。